弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味 喜多みどり著 第2話

弁当屋さんのおもてなし ほっこり肉じゃがと母の味

第2話 夫婦の夢とミックス弁当についての感想です。

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ざっくりとしたあらすじ

金曜日の夜。くま弁に夫の浮気を疑った妻が乗りこんできた。
その夫は「守田」というくま弁の常連だった。

奥さんは千春とともに店の奥で夫が来店するのを待っていた。
そこへ現れた守田。

でもそこで声はかけず、千春と一緒に後をつけることになった。
その時、ユウさんから奥さんの分のお弁当も渡された。

守田が向かった先は中古車販売会社だった。
キャンピングカーの車内にいた守田。
奥さんと千春もそのキャンピングカーへ乗り込んだ。

守田はキャンピングカーを購入するために奥さんに黙ってお金を使った。

毎週金曜日に残業だと嘘をついていたのは、キャンピングカーの修理をするためだったと奥さんに打ち明けた。
浮気ではなかった。

守田と奥さんは若いころ「定年したらキャンピングカーで旅行しよう」と話をしていた。
守田はそれを実現しようとしていたが、奥さんはすっかり忘れていると思っていた。

だけど、奥さんは忘れてなかった。

若いころにお弁当のおかずを替えっこしながら食べていたことを思い出し、これからはもっと「話をしよう」というカタチで落ち着いた。

思ったこと

夫が会社で残業してなくて、貯金を数百万円使い込んでいたら誰でも浮気を疑うでしょうね。
気が気じゃないです。

守田が観念してキャンピングカーの話をし、奥さんも納得したからめでたし、めでたしな感じだけど、数百万単位をお金を黙って使ったらいつか絶対にバレるよ。

キャンピングカーを買いたいと相談したらダメだと言われそうだったからなのか?

今回は奥さんも定年後はキャンピングカーで旅行するという話を覚えていたし、そのつもりだったから良かった。

そうじゃなかったら・・・夫の立場は苦しくなってたか、サイアク離婚だったかも。

数週間後にキャンピングカーがキレイな水色に塗り替えられていたことで夫婦仲が円満なことがうかがえましたね。
良かった。

やっぱり普段からコミュニケーションは大事です。会話は大切。
何も言わないのに「察して」はムリ。

ウチはどーでもいい会話はよくするけど、貯金とか将来のこととか話そうとすると「好きにして」とか「何で貯まってないの」とか言うだけでまともに話をしてくれない。
リアルに困ってるんですけどね。
私だけのせいにしないでよ!

千春も守田夫婦の浮気騒動からぼんやりとユウさんとの結婚について考え(妄想?)始めましたね。
そういう年齢だから当たり前だと思います。

こちら側(読者)としては、ゆっくり気長にニヤニヤしながら進展を待ちたいと思ったのでした。

それにしても、ユウさんは守田の昔話をよく覚えてたなぁ。
おかずを交換して食べてたとか、そのお弁当の内容とか。

ユウさんが作ったお弁当も昔の話を思い出す大きなきっかけになったんでしょうね。

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