【がん消滅の罠 岩木一麻著】最後の最後まで気が抜けない。初めて医療ミステリーを読む人におすすめ!

 

こんにちは、すいかんです。

 

突然ですが、『医療ミステリーは好きですか?』

 

わたしはミステリー小説は好きですが、医療ミステリーは難しそうなイメージがあって読んだことがありませんでした。

 

でも

・「このミステリーがすごい!」大賞受賞作

・16万部を突破した話題のベストセラー

なんてことが本の帯に書いてあり、気になってしょうがなかったので読みました!

 

結果・・・

読んで良かったです。

読まず嫌いはよくないですね。

ココが面白い!

何なんでしょう。この終盤にかけての追い込み。

 

わたしは本の残りのページを確認しながら本を読むのが好きです。

この本もちょいちょい残りのページを確かめながら読んでいたのですが、「あれ?あとこれだけしかページがないのにこの展開??まだ続くの?」と思うほど最後の最後まで話が展開されていきます。

 

特に最後の一行。ゾッとしました。

思わず「わっ!」と声を上げてしまったほどです。

 

話の冒頭から引き込まれるし、文章のテンポも良くどんどん読み進めたくなります。

 

相棒などの刑事ドラマで放送時間が残り15分しかないのに話が二転三転する感じと書くとわかりやすいでしょうか。

 

あんなことまで伏線になってたなんて!

読み終わってからも頭の中を本の内容が駆け巡ります。

それくらい最後の1行の印象が強い小説でした。

 

ストーリーが進んで行く中で、がんが消滅するトリック(?)も2種類解明されます。

文庫版の解説によると、「現代の医療技術に照らしても実行可能」だそうでそれもまたビックリ。

 

医療の現場が舞台なので難しい言葉や医療用語もたくさん出てきます。

でも読むのがイヤになるほどではないし、それよりも話の続きを読みたいという気持ちの方が勝ちました。

あらすじ

がんで余命宣告を受けた人が生きている間に保険金がもらえる特約、リビングニーズ特約。

その保険金を受け取ったあとにがんが消滅してしまうということが4件立て続けに発生した。

 

余命宣告の診断をした夏目医師、その同僚の羽島。学生時代からの友人で生命保険会社に勤める森川らが続けて起こった事例を不審に思い、調査を始める。

 

なぜ、がんは消えたのか。

奇跡の治療法が存在するのか、それとも何かトリックがあるのか。

まとめ

夫婦間や親子間だからこそ存在する特別な感情。

この小説はその感情をエネルギー源に、長い年月に渡り計画を実行した話でした。

 

通常ミステリーと言えば殺人事件ですが、この小説では全く逆の「活人事件」の謎を解くことでストーリーが展開されます。

 

一風変わったミステリー小説。

読んでみてはいかがでしょうか。

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